雑記

えなの日常徒然日記

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「このままうちにおいで?」

疑問系で聞いてきた奴だけど、誰が聞いても、「来い」って命令形な雰囲気を出した言葉だった。
繋いだままの手が、アツイ。
どっちがアツイのかはわからないけど、きっとあたしの方がアツイんだと思う。

今日、告白されて、拒否して、でも滅茶苦茶にアプローチされて、結局圭佑が間に入ってくれたことで、奴と付き合うことになった。

ヤダって言う、意地っ張りなあたしを、これまた意地っぱりな態度で落とした奴。
自信家で、容姿が良くて、仕事も出来るなんて詐欺だ。
まぁ、性格が悪いんだけど。


そんなことをつらつらと考えていると、繋いだ手を軽く引かれた。

「おいで?」

表面にこやかだけど、自信にあふれたその顔に、デコピン食らわせてやりたい。
・・・・・いや、しないけど。
きっと真っ赤になってるあたしの顔は、奴にはバレバレなんだろう。
そんな些細なことが気にくわなくて、返事をせずにそっぽを向いた。

「あ、あのコンビニでゴム買って帰ろう」

前を向くと、200メートルくらい先に緑色の光が見える。

「あんなとこにコンビニあったんだー・・アイス食べたいかも・・」
「じゃあ、アイスとゴム買ってうちに帰ろう?」
「うんー・・・・・・・・・・ごむ??」

アイスだー、と喜んでいたあたしだけど、ごむ、という単語に引っかかりを覚える。

「・・・輪ゴム?なんで?」
「輪ゴムじゃないよ。ごーむ」

にこにこと笑顔が増したような気がする。
ってゆーか、ゴムって・・・流石に26年無駄に生きてれば意味くらいわかりますが、認めたくはありませんー!

「なんでゴムがいるんですか?」

うっすらと冷めた笑みを浮かべて、あたしは聞いた。
けど、そんなのお構いなしに奴は首をかしげる。

「ナマでヤッてもいいなら全然必要ありませんが?」
「はっ?!ばっ・・・バカ言わないで下さいっ!!」

真っ赤になって怒鳴り返すあたしを、奴はとても面白そうに見る。

「じゃあ、やっぱり買わなくちゃね。大丈夫、アイスもちゃんと買ってあげる。ハーゲンダッツ好きでしょ?」
「うん、好きですー・・・じゃなくてっ!」
「ハイハイー」

納得してないあたしを、奴は有無を言わさず引きずってコンビニへ入っていった。




・・・・・なんだかんだで、あたしは奴のマンションのリビングでアイスを食べている。
コンビニでハーゲンダッツを買って貰った。
嬉しかったけど、・・・・レジで横目でチラリとチョコレートの様な箱が見えたのには・・・まいった。
しっかり買ってるんだもん。
そのまま奴の家に連行されて、煙草とアルコールの匂いの染みついた体を洗っておいで、とシャワーを借りて、アイスを食べているのだ。

「うー・・・おいしいー」

火照った体に、冷たいアイスは心地よかった。
それに、今は天敵である奴は居ない。
テレビもオーディオもつけていない部屋だから、僅かにシャワーの音が洩れているのがその証拠で。

「あたし、なんでこんなとこでアイス食べてくつろいでんのよ」

溜息つくくらい、アイスが美味しい。
・・・・・・じゃなくて。
コンビニでもらったプラスチックのスプーンを噛みながら、あたしは自分の髪をくるくると指で遊んだ。

「おいしい?」

突然の声に、びっくりして後ろを振り向くと奴がいた。
まだ濡れた髪をタオルで拭きながら、上半身は裸でスウェットだけを着た状態で。

「っ、なんで上着てないんですかっ!」
「え?暑いでしょ、だって」
「暑くても何か着て下さいっ」
「・・・・・照れてるの?」
「そんなんじゃないです」

頬と耳が赤い状態で、この言葉はあまり効果が無いだろうけど、否定する。
そんなあたしを見て、奴はクスクスと笑う。

「今からどうせ脱ぐのに」

その言葉にあたしは目を剥く。
いや、脱がなくていいですっ!

「部屋に上がって、シャワーまで浴びといて、まさかお預けはナイでしょ?」

ラグに直に座っているあたしを、後ろから包むようにして奴は手を回す。
その行動に吃驚して、あたしは身を捩ってどうにかそこから逃れようとしたが無理だった。

「ひゃ・・っ?」

ふいに耳に暖かい感触を感じて、思わず声をあげる。

「耳、弱い?夕方も感じてたでしょ」
「弱くなっ・・いっ」

耳たぶをぺろっと舐められ、そのまま喋られると、濡れている部分に熱い吐息を感じる。
ちゅっ、ちゅっ、と耳から首もとに、音を立てながらキスをして降りていく。
手に持ったままのプラスチックのスプーンが、何ともアンバランスで滑稽だと思う。

「なに、別のこと考えてるの?」

ふに、と左の胸を包んで奴が言う。

「やぁっ・・・どこ触ってるんですか・・・ぁ」
「どこ、って、文の胸?左っかわの。やわらかくて、気持ちいいね」

そのまま強弱をつけて胸をもみしだかれる。

「で、何考えてるの?今は俺のことしか考えちゃダメだろう?」
「・・・ぁふ・・アイス、とけちゃ・・」
「また、買ってあげるよ」

苦笑しながら奴は答え、鎖骨の部分に強く吸い付く。

「いっ・・たぃ」

ぴりっとした痛みを感じて奴を振り返ると、奴は満足そうに口元をあげている。

「キスマーク」

一言だけ。
たった一言だけだったけど、何故かあたしはその一言に体中の血行がよくなったみたいにどくどくと脈打つのを感じた。

「ベッドに行く?」

くるくると円を描くようにして太ももの内側を撫でる。
服の上からなのに、あたしはびくびくと感じるのがわかった。

「・・も、ばかっ」

ささやかな抵抗、とばかりに、奴の手をはたく。

「ココでも良いけど」
「・・・・・・」
「ココがいいの?」

返事の代わりにあたしは首を横に振った。

「立てる・・・・わけないね。・・・よっと」
「ひゃっ」

すっと抱え上げられて、あたしは体をこわばらせる。
思わずぎゅっと奴の首にしがみつくと、奴は嬉しそうに喉を鳴らした。

「オヒメサマ、ちょっと待ってね」

ちゅっ、と額にくちびるを落とし、奴は器用に足で扉を開ける。
あたしは寝室を見渡す程の余裕が持てず、抜けそうな腰とオヒメサマだっこが気になってしょうがなかった。
| 17:12 | Geta Way | comments(0) | trackbacks(0) |
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